本学では、基礎医歯学/臨床医歯学/医療政策/医療産業など様々な分野において、グローバルな舞台で活躍する本学卒業生やリーダーの方々と在学中の皆さんとの交流イベント「”Find-Your-Role-Model” Session」を、シリーズとして企画実施しています。将来のグローバルリーダーを目指す皆さんが、皆さんの先輩やリーダー達との交流（形式ばらず、皆が遠慮なく発言できる、トークショー形式）を通して、刺激を受け、そして自らのよきロールモデルを得て、今後のキャリア形成に活かしていただくことを目的としたものです。

今回は、認定NPO法人ロシナンテスの理事長としてアフリカで医療支援活動を展開されている医師の川原尚行先生をお招きします。川原先生は、九州大学医学部第二外科（現：消化器・総合外科）にて臨床経験を積み、同大学院(生化学)にて博士号を取得した後、1998年外務省に医務官として入省され、在タンザニア日本大使館に勤務されました。英国・ロンドン大学において熱帯医学を学んだ後、在スーダン日本大使館で勤務し、2005年1月に外務省を辞職、同年4月よりスーダンで医療支援活動を開始され、翌2006年5月に出身地の福岡県北九州市でNPO法人「ロシナンテス」を設立されました。2019年にはザンビアにも拠点を広げ、さらに日本国内においても、東日本大震災での復興支援活動（2016年3月終了）や新型コロナ感染症対策（北九州市新型コロナ感染症対策専門官）にも、お力を注がれています。

本セッションはトークショー形式で、以下の点を中心に議論していきます。

トピックス

1）キャリアビジョンとこれまでのご経歴について
ご自身の抱く社会の未来像（ビジョン）や使命（ミッション）、それらを抱かれるに至った背景/きっかけ、医務官というキャリア選択肢を選ばれた理由、外務省を辞職しスーダンで独自の医療支援活動を始められた決断と背景、ロールモデル、キャリア分岐点での判断

2）ご活躍内容
現在取り組んでいらっしゃること、支援活動を行われる中での苦難や失敗とそれらをどう乗り越えたか、アフリカの現地で活動される中で感じる現場の変化

3）マインドセット
先進国の医師が開発途上国において医療支援活動をする上で意識していることや注意していること

4）学生/若手医療人に向けたアドバイス
将来国際的に医療支援活動に貢献することを目指す学生/若手医療人へのメッセージ、持つべき心構えや、学生や若いうちに経験しておくべきことなど